今日はクリスマスの時期に素敵な詩とオススメの本を紹介します!
~☆彡わたしにふれてください☆彡~
~☆彡わたしにふれてください☆彡~
もし わたしがあなたの赤ちゃんなら
どうぞ、わたしにふれてください
今までわたしが知らなかったやさしさを
あなたからもらいたい
おふろにいれてください
おむつを替えてください
おっぱいをください
きゅっとだきしめてください
ほおにキスしてください
わたしの体をあたためてください
あなたのやさしさと あなたのくれる快楽が
わたしに安心と愛をつたえてくれるのですもし わたしがあなたのこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
いやがるかもしれないし、拒否するかもしれないけど、
何度もそうしてください
わたしがどうしていやがるのか わかってほしいから
おやすみなさい、と抱きしめるあなたの腕が
わたしの夜を甘くしてくれる
昼間に見せてくれる あなたのやさしさが
あなたの感じる真実を伝えてくれるもし わたしがあなたの思春期のこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
もう 大きくなったんだから、なんていわないでください
あなたが わたしにふれるのをためらうなんて
思いたくはない
あなたのやさしい腕が必要です
あなたのおだやかな声を聞きたいのです人生は困難なもの、とわかったいま、
わたしの中の小さなこどもがあなたを必要とするのですもし わたしがあなたの友達なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたがだきしめてくれると、
わたしはあなたにとって大切な人だとわかるから
あなたのやさしさが、おちこんでいる私も、
かけがえのない存在であることを
思い出させてくれるから
そして ひとりではない、と思い出させてくれるから
わたしにやすらぎをくれるあなたのありよう、
それだけがわたしが信じられるものもし わたしがあなたのセックスの相手なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたは、情熱さえあれば、十分と思うかもしれない
でも、あなたの腕だけが、私の恐れをとかしてくれる
あなたのやさしくおだやかな指先をください
あなたにふれられて、わたしは愛されているということを
思い出すことができる
わたしは、わたしなのだ、ということを
思い出すことができるもし わたしがあなたの大きくなった息子なら
どうぞ、わたしにふれてください
わたしには、
抱きしめるべきわたしの家族はもういるのだけれど
それでも、傷ついたときには、
おかあさんと おとうさんに だきしめてほしい
おとうさん、あなたといるとすべてがちがってみえる
わたしが、大切なわたしで、であると
思い出すことができるもし わたしがあなたの年老いた父親なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたが小さかったときに
わたしが あなたにふれたと同じように
わたしの手をにぎり、わたしのそばにすわって、
わたしを力づけてください
わたしの疲れた体によりそい、あたためてください
わたしは随分しわくちゃになってしまったけれど、
あなたのやさしさに力づけられるどうぞ、何もおそれないで
ただ、わたしにふれてください
引用元: わたしにふれてください(大和出版)
Phyllis K.Davis 著
三砂ちづる 訳
いかがでしょうか?「ふれる」「ふれられる」どちらも本当に心地良く、落ち着きます。これからは人と人との繋がりや見えないものを感じる時代に移行していきます。私はこの詩を読みながら、自分の小さな時の気持ちもギュッと抱きしめてあげ、大切な人たちのことも浮かんできて心でふれました。これからの世界が温かい世界にシフトすることを願います。
オニババ化する女たち
「オニババ化する女たち」この本は先にご紹介した詩の翻訳をされた三砂ちづる氏の本です。タイトル、結構パンチがありますよね(笑)
この本は女性のからだ、親子関係、性、心、そして生きる事について書かれています。「へぇ~そうだったの?」「はぁ~そうだよね。」と普段はあまり深く意識しないけど大切な事がたくさん書かれています。捉え方はその方の今の環境でそれぞれ違ってくると思いますが、自分の思いの制限を解放してくれる気づきがたくさんあります。女性のみなさんには特にオススメですが、男性もお母さんのこと、パートナーのこと、子供のことを考えながら読まれると良いかもしれません。
私は本の中の
親になるということは「子どもに許される」ということなのだと思うのです。子どもは親を許すために生まれくるような存在といってもいいと思います。
引用元: オニババ化する女たち
と言う言葉にちょっと救われました。自分の親への気持ち、自分の子供への気持ち、どちらも経験して今は上の言葉の意味が心の奥で理解できるようになってきました。「わたしにふれてください」も「オニババ化する女たち」も女性に生まれてこられて良かった。かわいいおばあちゃんになりたいなと温かな気持ちになりました。すべての年代の女性に読んでほしい本です。
まとめ
私は小さな頃は男性だったら良かったのになぁ~と思った事が一瞬ありましたが、全体を通して女性に生まれてこれた事、実は本当に嬉しいです!!今年はクリスマスや新年も大切な人に会えなかったり、入院されていても面会できなかったりと今までのように大切な人に会えない状況の方もいらっしゃいます。「わたしにふれてください」も「オニババ化する女たち」も大切な人を思いだしながら、また自分のことを大切に思いながら読んでいただけたらと思います。私も今年は帰ってこない子供や病気している友人、パートナーを亡くされた知り合い、などを思い浮かべながらその人に触れたいと思います。必要なメッセージがたくさんあると思います。
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