今日から七十二候の第八候 ”桃始笑”(ももはじめてさく)を迎えるそうです。桃の花が咲き始めるとき。
親とは・・・
あなたは親とは・・・どんな存在なのか考えたことありますか?
私は介護が始まり色々と氣づくことができ、母との関係が変化してきました。
自分が変わったら、周りも不思議と変化してきました。
その事を今日はお話ししたいと思います。
私は小さな頃「お父さん」「お母さん」は自分を守ってくれる、無償の愛を与えてくれる優しい人・・・そうしてもらえる存在
そんな「親」への幻想をずっと抱いていて、その思い込みが間違いだと認めるのに長い時間かかりました。
なぜなら「親」に見捨てられたら生きていけないから、氣に入られ、大切にしてもらえるように顔色をうかがって大きくなったからです。
親は特別な存在
傷つく事を言われても、コントロールされていると感じていても、そんなはずはない。と自分をごまかしつづけていた。
「親」を嫌いと感じたり、許せないと感じるのはおかしい。そんな事思ってはいけない。
親に対して勝手に理想を抱きながら、自分の氣持ちは二の次にしていました。
私が親を許せ自分が楽になれたきっかけ
私が親との関係で本当にスゥーと楽になれたきっかけは、兄弟の死でした。
色々な理由で20年以上疎遠になっていました。
兄弟の動かなくなった顔を観ながら、今までの事が走馬灯のように駆け巡り、お別れの時にかけた言葉は「ありがとう」「ごめんね」です。
もし母が亡くなっても、やっぱり「今までありがとう」なんだろうな・・・
前回お話したように、その直後に母は転倒し介護が始まったわけです。
母は転倒した時、鼻血が止まらず床一面が赤くなり、顔も打ち眼鏡も歪んだそうです。
なぜ転んだのかわからないと不思議そうに何度も言いました。
このタイミングになぜ?何か理由があるのかなと思い、ある本で調べました。
するととても興味深い説明が書かれていました。
〈鼻血〉
- 感情的なレベル⇒はっきりした理由がないのに鼻血が出始めた場合は、その人が一般的に喜びを失ったというしるしです。また、自分に泣くことを許していない人が、その代わりに鼻血を流すということもあります。
- 精神的なレベル⇒ストレスを感じさせる状況を経験することを自分に許し、充分に泣いてそのストレスから解放されるようにしましょう
〈事故〉
- 感情的なレベル⇒事故が起こったということは、その人が罪悪感を感じているということです。あるいは、自分の何かを責めているということです。
自分を愛して! リズ・ブルボー著
病気と不調があなたに伝える〈からだ〉からのメッセージ と表紙にも書かれています。
興味深いおすすめの本です。良かったら読んでみてくださいね。
偶然かもしれません。しかし母は葬儀で一度も涙を見せませんでした。そして普段から決してごめんと言えない人なんです。
兄弟がなくなり、どんなに悲しくても涙をみせず、直後に自分の體を傷つけている母を観ていたら
母も本当に大変な人生だったんだなと
「もういいや」
誰も悪い人はいない。そう腹の底から思うことができました。
小さな頃から大変苦労してきた母、母も又愛を知らずに育ちながら、私達を自分ができる最善で育ててくれたのでしょう。
私自身もシングルマザーで子供を育てましたが、不安と心細さの中、良い母だったとはお世辞にも言えません。
子育てそして介護もはじめは皆
初心者です!
勝手に期待したりイメージを膨らませているだけなんです。
兄弟の死と母の転倒からの介護、そこで私のこころは乱れに乱れ、今までの感情があふれて出て、不思議とスッキリしました。
誰も悪物にしない。それが解決に繋がるし、変化がおこる。
そう氣がつきました。
そして私がそう思えるようになった時、母や周りも変化してきました。
親を許すことができるのは自立できた時
親子の縁は不思議なものです。
無償の愛を注ぐことのできる人は少なく、夫婦関係があまり良くなかったり、自分の人生に不満があったり絶望した人は、自分の人生を活性化する為に他人を巻き込んでエネルギーを奪います
意識せずにやっています。意識してやる人もいます(笑)
その犠牲者になるのは、優しくて自分に価値がないと自信がもてない人
あなたはダメね。そう言われてきた人。
家族の中でも優しい人がエネルギーを奪われやすい
家族と言う小さな社会で意識しておきたい大切な事
- 親も子も兄弟も価値観は違って当たり前
- おかしな親はたくさんいる
- おかしな親だったら許せないと思うことは悪いことではない
- 許せないと思うことを自分に許す
- 私はそうではない。私にはできない。とはっきり言う
- 自分の価値に氣づこう
- 自分の本音で話そう
- 色々やっても理解しあえず、自分の人生に土足で入ってくるなら距離をおこう
上記の事ができるようになれば、自分の足で自立して前に進む勇気も芽生えていると思います。
自分の居場所は自分でみつける そして大切にする
「お父さん」「お母さん」に愛してもらわなくても、自分の居場所が何処にもなくて不安だったとしても
自分を自分で氣持ちも體も丸ごと大切にしてあげる
誰にも認めてもらえなくても
そんな期待はもう要らない
「もういいや」と家族の犠牲者だった優しい兄弟と母の今回のことから思えるようになれました
今は自分の中に大切な居場所(自分の本当の氣持ち)があり、それを1番大切にしていきたいと思っています
そして自分が親や周りを愛せば良いと、一氣に氣持ちが晴れてきました
母とのこれから
母はもう変われない
私は自分の氣持ちと體を大切にしながら、母と付き合っていこう。無理な事はできないと伝え、上手に流してバランスをとる。
母には今からの時間を楽しく過ごしてほしい。温泉に一緒に行きたいなと思っているところです。
私は小さな社会の家族、そして世界も同じだと思います。
もしあなたが親子関係で苦しかったり、悩んだりされているなら、まずあなたの氣持ちを良く観察して、認めて受入れてあげると良いと思います。
親子関係って、一人ひとり違って難しい問題ですよね。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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